SDGsという言葉は知っているけど、何をすればいいのかわからない・・・。そういう方は多いのではないでしょうか。そこで今回は、簡単でしかも堂々と「SDGsやってるよ」と言えるアクションをまとめてみました。
SDGsという言葉は知っているけど、何をすればいいのかわからない・・・。そういう方は多いのではないでしょうか。そこで今回は、簡単でしかも堂々と「SDGsやってるよ」と言えるアクションをまとめてみました。
目次
SDGsという言葉は知っているし何かしたいと考えているけど、結局何をすればいいの?そういう方は多いのではないでしょうか。
そこで簡単な上に友達や知人に「SDGsやってるよ」と、自信を持って言う事ができるアクションを全3回で1回に3件づつお伝えしていきます。今回はその第1回目です。
エコバッグ利用は最も身近なSDGs でもちょっと注意が必要です
今や7割から8割の方が利用していると言われるエコバッグ。ポイ捨ての減少やそれに伴うマイクロプラスチックゴミ発生の抑制に一定の効果がみられています。この点からはエコバッグを利用しているだけで、SDGs14の「海の豊かさを守ろう」やSDGs15「陸の豊かさも守ろう」に貢献しているという事ができます。しかし、もう一つのエコバッグ利用の目的である二酸化炭素の発生を減らす事に関しては、エコバッグの使い方を間違えると二酸化炭素を増やす事になってしまう事があります。その理由を知り正しくエコバッグを使う事ができれば一歩進んだエコバッグ利用者として、SDGs13「気候変動に具体的な対策を」も実践しているという事ができるでしょう。
それは、エコバッグを次々と買い替えたり、使わないエコバッグをいくつも持たないという事です。
これはなぜかと言いますと、エコバッグの製造ではレジ袋の何倍もの二酸化炭素が排出されるためです。エコバッグはレジ袋より丈夫でしっかりとした作りとなっているため、製造の工程も多くその分電気を始めとしたエネルギーを多く使います。国内製造の場合は、日本の電気の約7割は火力発電で作られていますので、電気を多く使う事は結局二酸化炭素多く排出する事につながってしまいます。海外製造の場合も、中国はほとんどが石炭火力発電ですし、東南アジアも火力発電の割合が高いです。更に輸送距離が長くなりますので、その分の二酸化炭素排出も増えてしまいます。イギリス環境庁は、エコバッグは少なくとも131回以上使わなければ二酸化炭素排出量がレジ袋より多くなってしまういう調査結果を発表しています。
エコバッグ利用で
SDGs実践をアピールできるポイント
エコバッグはレジ袋より製造・運搬で二酸化炭素を多く排出するので、コレクションしたりすぐに買い替えるのはNG。という事を知っていて実践している事。
ずっと使い続けられる(131回以上使える・使いたいと思う)自分のお気に入りを、実際に買い物に使う枚数だけ持つと、1歩進んだSDGsを実践する事ができ”SDGs13「気候変動に具体的な対策を」”などに取り組んでいるという事ができます。
食器洗いスポンジをノンプラスチック素材に変えよう
食器洗いスポンジは、ほとんどの家庭で毎日使うキッチン用具の一つかと思いますが、食器洗いスポンジは通常プラスチックやポリウレタンなどで出来ています。そしてスポンジは使っているうちに少しづつ削られプラスチックやポリウレタンが下水に流れていってしまいます。
下水に流れていったプラスチックは大きなモノは除去されますが、削られたプラスチックは目に見えないぐらいに小さなモノもありますから、完全に除去されることなく海や河川に流されます。こうして家庭のキッチンから日々マイクロプラスチックやナノプラスチックが生まれ、海に流されています。
マイクロプラスチックとは、微細なプラスチックの総称で5ミリ以下のプラスチックの事を言います。また、100マイクロメートル(0.1ミリ)以下のプラスチックをナノプラスチックといい、食器洗いスポンジやお風呂のナイロンタオル(通称ゴシゴシタオル)などからはナノプラスチックも発生しています。
プラスチックは自然界で分解されることなく滞留し続けますので、海や河川に流れたプラスチックを魚介類が食べる事で人間の口にも入ります。プラスチックは人体でも分解されず排出されるとされていますが、ナノプラスチックレベルになると体内に吸収されてしまい、細胞に入り込む可能性があり健康に悪影響を与える事が指摘されています。(農林水産省「マイクロプラスチック汚染量の計測」より)ちょっとオカルトのような話ですが、農林水産省が指摘している現実の問題です。
ですから、プラスチック製の食器洗いスポンジを使う事は”今すぐ”やめた方がいいです。アクリルたわしやメラミンスポンジ(激落ちくん)も同様です。
では、何で食器を洗えばいいかと言いますと、「セルローススポンジ」という製品があります。”セルロース”とは食物繊維の一種で自然由来の物質です。日頃食している野菜などにも含まれています。セルローススポンジはセルロースで出来ているスポンジなので、自然界に流出しても悪影響がありません。

また、日本古来の食器洗いグッズのたわしもおススメです。亀の子たわしはヤシやパームの繊維で出来ていますので、環境への悪影響はありません。フライパンの汚れなどにはこちらの方が使いやすと思います。我が家では亀の子たわしの元祖西尾商店さんの亀の子たわしを使っていますが、フライパンの汚れなどは簡単に落としてくれます。素材と作りがしっかりしているのでなかなか毛の部分が減らず、長持ちするのもいい所です。

ノンプラスチックスポンジに変更で
SDGs実践をアピールできるポイント
プラスチック製の食器洗いスポンジは毎日マイクロプラスチックを海や河川に流してしまうのでNG。という事を知っていてノンプラスチックスポンジに変更している事。
天然素材で出来ているセルローススポンジやたわしに変更すると、家庭からのプラスチック流出を減らす事ができ、”SDGs14「海の豊かさを守ろう」”などに貢献する事ができます。
テフロンフライパンは実は怖いんです
テフロン加工されたフライパンは焦げ付きが無く、使い勝手が良いですが高温に弱く240℃に達すると有害ガスを発生させることがアメリカの環境保護団体によって指摘されています。また、テフロンの材料であるフッ素はプラスチック原料の一つで、”永遠の化学物質”とも呼ばれ自然界で分解されることはほとんどありません。
テフロンフライパンを使ったことがある方であればご経験があるかと思いますが、テフロンは使っているうちに少しづつはがれてしまい、食べ物に混ざって人間が食べてしまったり、洗った際に下水に流れて行ったりしています。フッ素が体内に入る事は当然よくありませんし、下水に流れてしまうとマイクロプラスチックと同様に(もしくはそれ以上に)地球環境にとって良くありません。
それに比べて鉄のフライパンは鉄という自然の素材で出来ていますので、人体にも環境にも良いと言われています。また、長く使えるのも鉄のフライパンの良い所です。実は我が家は、テフロンフライパンを使ったことがほとんどないのですが、10年ほど前に、当時テフロンについて漠然とした知識が無かったため(なんとなく体に良くなさそうとは思っていましたが、食べてしまう可能性があるとは思っていませんでした)、テフロンフライパンに変えた事があります。しかし、すぐにテフロンが剝がれてしまい焦げ付きがひどくなったので1年ぐらいで鉄のフライパンに戻しました。そのフライパンは今でも現役です。その前の鉄のフライパンは20年以上使っていました。
人体にも地球環境にも悪影響があるテフロンフライパンは、(個人の見解ですが)使うメリットは無いと思います。すぐに鉄のフライパンに変更されることをおススメいたします。多少の焦げ付きは亀の子たわしでこすれば洗剤をつけなくても簡単に落とす事ができますので、あわせてお使いになられる事をご検討されてはいかがかと思います。

テフロンフライパンをやめる事で
SDGs実践をアピールできるポイント
テフロンは人体や環境に有害。使用に伴って少しづつ剥がれ、食事と共に食べてしまったり下水から海や河川に流れ出してしまうのでNG。という事を知っていてテフロンのフライパンやナベを使っていない事。
鉄のフライパンを使う事でテフロンの摂取や環境に流れ出てしまう事を防止できるので、SDGs14「海の豊かさを守ろう」と共にSDGs3「すべての人に健康と福祉を」にも貢献しているという事ができます。
まとめ
いかがでしたでしょうか?SDGs実践のポイントは日頃誰もが何気なく使っている生活用品や食品、衣類など身の回りにたくさんあります。このブログを通じて身近なSDGsを実践したいと考えていらっしゃる方のお力になれれば、こんなうれしい事はありません。是非、身近なところから無理のない範囲で、あなたのSDGsを始めてください。
最後までお読みいただきありがとうございました。次回はシリーズ2回目として『これをやれば「SDGsやってます」と言える事②』をお届けします。
当サイトは新規投稿プッシュ通知システム「Push7」をご利用いただけます。新着投稿通知を受け取られる方は下記のボタンをクリックしてください。(初めて「Pushu7」をご利用の方はこちらの「Push7利用方法」をご覧ください。)