SDGsという言葉は知っているけど、何をすればいいのかわからない・・・。そういう方は多いのではないでしょうか。そこで、簡単でしかも堂々と「SDGsやってるよ」と言えるアクションを3回に渡ってお伝えしていきます。今回は第2回目として、再エネ発電への切り替え・マイボトル・竹歯ブラシについてご紹介します。
SDGsという言葉は知っているけど、何をすればいいのかわからない・・・。そういう方は多いのではないでしょうか。そこで、簡単でしかも堂々と「SDGsやってるよ」と言えるアクションを3回に渡ってお伝えしていきます。今回は第2回目として、再エネ発電への切り替え・マイボトル・竹歯ブラシについてご紹介します。
目次
SDGsという言葉は知っているし何かしたいと考えているけど、結局何をすればいいの?そういう方は多いのではないでしょうか。
そこで簡単な上に友達や知人に「SDGsやってるよ」と、自信を持って言う事ができるアクションを全3回で1回に3件づつお伝えしていきます。今回はその第2回目です。(前回の『これをやれば「SDGsやってます」と言える①』はこちらです)
電力会社の変更は最大のSDGsアクション
日本の電力の火力発電が占める割合は約70%です。電力会社の変更が最大のSDGsと言える理由は、化石燃料火力発電の割合を減少させる後押しとなるためです。
電気はあらゆる産業で製品の製造やサービスの提供に不可欠です。今後は電気自動車やAIの更なる普及が見込まれますので電気需要は高まる一方です。それは、エコバッグやこの後ご紹介するマイボトルでなど、温室効果ガズ排出量の削減に寄与すると言われる製品でも同様です。
製造拠点の電力が温室効果ガスを排出しない方法で供給されていない限り、電気を使用する事によって年間約4億6千万トンと言われる(2018年 環境省)火力発電所からの二酸化炭素排出に関わっている事になります。つまりは、温室効果ガスを排出する発電方法の割合が高ければ、いくら環境に良いとされる製品を使っても製造時に温室効果ガスを排出してしまうので、その効果が目減りしてしまうのです。
しかし裏を返せば、発電による温室効果ガスの排出が減少すれば、あらゆる製品やサービスによる環境負荷を一定程度減らす事ができ、エンジンからモーターへの置き換えももっと促進する事ができます。
このような未来を実現するために重要なことは、温室効果ガスを排出しない発電方法にニーズがある事を、火力発電を主に行っている東京電力や関西電力などの旧来からの電力会社に示す事だと私は思います。具体的には旧来の電力会社との契約を切り、再エネによって電気を発電している電力会社に変更する事です。
電力自由化によって、電力会社は自由に選べるようになりました。電力会社の切り替えは非常に簡単でほとんどがネット上で切り替える電力会社に申し込むだけで完了します。費用も発生しません。その中でも再エネ発電100%が証明されているグリーナでんきのRE100プランがおススメです。(詳しくは「電力会社を選ぶ事は未来を選ぶ事」をご覧ください)
再エネ発電へ切換えで
SDGs実践をアピールできるポイント
電気はあらゆる製品の製造やサービス提供に必須のエネルギーの為、発電による温室効果ガス排出量が減少する事は発電量が増加する事が予想される将来にとって最も重要な課題。という事を意識して実践している事。
「再生可能エネルギー100%電力証明書」が発行可能なグリーナでんきRE100プランなどに切り替える事で、温室効果ガス排出量の削減に寄与するアクションを起こしているという事ができます。
マイボトル使用の効果と注意点
エコバックと共に使う人が増えつつあるマイボトル。民間の調査会社である株式会社プラネットの意識調査では40.6%の人がマイボトルを持ち歩くと回答しています。(いつも持っていく、持っていく事が多いの合計 2020年)
こちらの調査では、持ち歩く理由として「どこでも飲めるから」(63.1%)がトップですが、SDGsとしてマイボトルの使用を考えた場合には「エコのため、ゴミ削減のため」(26.5%)という事になります。マイボトルを持ち歩く事でどれぐらいの環境負荷軽減効果があるのかをまずは把握しましょう。
環境省によると500mlペットボトル1本あたりの生産から廃棄・リサイクルまでのCO2排出量は119gとされています。ペットボトルは年間約50万トン販売されており、500mlボトルに換算すると一人当たり2日に1本消費している事になりますので、一人当たり年間約22kgのCO2をペットボトルだけで排出している計算となります。
一方、500mlのマイボトル1個の生産から廃棄(金属部分は埋立、プラスチック部分は焼却の前提)までのCO2排出量は、ステンレス製では1390g、アルミ製で1070gとされており単純に平均すると1230gです。仮にマイボトルを100回使用したとすると1回あたりのCO2排出量は平均で12.3g、200回使用したとすると6.15gとなり、ペットボトルを大きく下回ります。ある人がマイボトルの使用を始め100回以上使い続ければ、2日で100g以上、年間では18.23kg以上のCO2排出を削減する事ができます。日本に住む人すべてがマイボトルを使用すれば年間219万トン以上のCO2削減となります。
象印が展開している”給茶スポット”など、注文したコーヒーやお茶をマイボトルに入れてくれるお店も増えています。マイボトルを持ってこういったお店を訪ねるのも楽しいですね。
マイボトルもエコバッグと同じく使い続ける事が大事で、次々に買い足したり使わないマイボトルをたくさん持っていると逆効果となってしまいます。環境に配慮した生活を送るためには、「長く使える自分が気に入ったものだけを買う」事がとにかく大事です。これはマイボトルやエコバッグだけに限ったことではなく、あらゆる商品の製造・廃棄(リサイクル含む)にはCO2排出や環境負荷が少なからず発生していますので、すべての商品の購入時に留意したいポイントです。

マイボトルの使用で
SDGs実践をアピールできるポイント
ペットボトルは日本人1人当たり2日に1本消費しており、年間219万トン以上のCO2を排出しています。ペットボトル販売量(生産量)を減らす事でCO2排出を抑制する事ができます。
長く使う事のできるお気に入りのマイボトルを1つだけ所有し、12回以上使う事でCO2削減に寄与する事ができます。長く使えば使うほどその効果は高くなります。
歯ブラシの環境問題と竹歯ブラシを選ぶ時の注意点
最近、エコやエシカル関係の品物を扱う店では竹歯ブラシを置く事が多くなっています。なぜ竹歯ブラシの取扱いが増えているかと言いますと、CO2の削減と環境と人体へのプラスチックの流入を防ぐという効果があるためです。
通常の歯ブラシは本体・毛ともにプラスチックで出来ています。プラスチックは石油から作られますので、生産時にCO2を排出し地球温暖化を促進してしまう事になります。これは、他のプラスチック製品と同じです。また、世界で年間廃棄される歯ブラシは36億本と言われており、日本を含めその多くは焼却・埋立処理されています。焼却時にはCO2を排出しますし、埋立の場合はマイクロプラスチックとして環境に流れ出てしまう事が問題となっています。
もう一つの問題として人体への影響があります。歯ブラシ特有の性質として、「直接口に入れる」という事があります。通常歯ブラシで歯を磨くという行為は、プラスチックの棒を口の中に突っ込むという事になり、丁寧に磨こうとすればするほど口の奥の方まで突っ込む事になります。特に奥歯をしっかり磨こうとすれば、どうしても歯ブラシが歯とこすれて柄の部分のプラスチックが削れてしまいます。
もしプラスチック製の歯ブラシをお使いなら、毛の裏側の柄の部分を確認してみてください。削れた跡があるのではないでしょうか。この削れたプラスチックは、大部分はうがいの時に下水に流れますが多少は飲み込んでしまっていると思われます。下水に流れればマイクロプラスチックとなり海に流れてしまいますし、飲み込んでしまえば人体に入る事になります。歯ブラシのプラスチックには環境ホルモンの1つであるBPA(ビスフェノールA)が使用されているものもあり、内分泌かく乱作用を起こす物質とされています。
一方竹歯ブラシはほとんどが柄が竹や生物分解素材でできており、このような心配はありません。ただし竹歯ブラシでも毛の部分はナイロン製のものが多いので注意が必要です。毛の部分にナイロン4やナイロン6を使っている事で100%オーガニックとして販売している竹歯ブラシも多くありますが、すべてのナイロン4やナイロン6が生物分解される事が保証されているものではありません。毛の部分も豚や馬の毛でつくられた竹歯ブラシを選ぶ事をおススメいたします。

柄には竹繊維とバイオプラスチック(ポリ乳酸)を使用。毛の部分は豚毛と馬毛がラインナップされています。(画像は豚毛)
竹歯ブラシの使用で
SDGs実践をアピールできるポイント
プラスチック製の歯ブラシは地球温暖化やマイクロプラスチックの増加を促進させる側面があり、人体にも悪影響を与える可能性があるため利用を避けるべき。
竹やバイオプラスチック、豚毛や馬毛など生物分解素材でできた歯ブラシを使うと、環境にも人体にも良い。ただし、毛がナイロンであるにもかかわらず100%オーガニックを名乗る製品が、通販サイトなどで散見されるため注意が必要です。
まとめ
いかがでしたでしょうか?SDGs実践のポイントは日頃誰もが何気なく使っている生活用品や食品、衣類など身の回りにたくさんあります。このブログを通じて身近なSDGsを実践したいと考えていらっしゃる方のお力になれれば、こんなうれしい事はありません。是非、身近なところから無理のない範囲で、あなたのSDGsを始めてください。
最後までお読みいただきありがとうございました。次回はシリーズ3回目として『これをやれば「SDGsやってます」と言える事③』をお届けします。
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