SDGsという言葉は知っているけど、何をすればいいのかわからない・・・。そういう方は多いのではないでしょうか。そこで、簡単でしかも堂々と「SDGsやってるよ」と言えるアクションを3回に渡ってお伝えしていきます。今回は第3回目として、サスティナブルファッション・ナイロンタオル・サスティナブル・ラベルについてご紹介します。

SDGsという言葉は知っているけど、何をすればいいのかわからない・・・。そういう方は多いのではないでしょうか。そこで、簡単でしかも堂々と「SDGsやってるよ」と言えるアクションを3回に渡ってお伝えしていきます。今回は第3回目として、サスティナブルファッション・ナイロンタオル・サスティナブル・ラベルについてご紹介します。

目次

  1. 衣類を必要な量だけ保有し、長く着る
  2. ナイロンタオルをやめよう
  3. サスティナブル・ラベルで商品を選ぶ
  4. まとめ

SDGsという言葉は知っているし何かしたいと考えているけど、結局何をすればいいの?そういう方は多いのではないでしょうか。

そこで簡単な上に友達や知人に「SDGsやってるよ」と、自信を持って言う事ができるアクションを全3回で1回に3件づつお伝えしていきます。今回はその第3回目です。(前回の『これをやれば「SDGsやってます」と言える②』前々回の『これをやれば「SDGsやってます」と言える①』はこちらです)

衣類を必要な量だけ保有し、長く着る

衣類を長く着る事は”サスティナブルファッション”の一つとされ、SDGsアクションとしてよく取り上げられる内容です。実際には衣類だけでなくどんな消費財でも生産時や運搬・販売そして廃棄時にCO2の排出や環境への負荷、そして場合によっては開発途上国や特定の人々に人権侵害が発生しうるため、一度購入したものは長く使う事がSDGsに合致した行動と言えます。

それでも衣類が取り上げられる機会が多いのは、業界の構造自体がSDGsに逆行していると考えられるからです。

通常衣類は生産に必要な工程が長く、そのほとんどが開発途上国で行われるため極端に安い賃金での労働や人権侵害が起きやすい土壌があります。できるだけ安く生産しようとするため環境対策もほとんど行われていないのが現状です。

更にファストファッションの台頭によって生産と廃棄のサイクルが格段に早まりました。人権侵害が行われている労働環境で、環境に大きな負荷を与えながら生産された衣類が、短いサイクルで廃棄され、廃棄しきれない衣類が再び開発途上国に持ち込まれ、野ざらしで捨てられ大量のマイクロプラスチックの流出など深刻な環境破壊を引き起こしています。

チリ・イキケのアタカマ砂漠に廃棄された衣類
チリ・イキケのアタカマ砂漠に廃棄された衣類
約3万9000トンの衣類が廃棄されていると言われています
引用元:https://www.afpbb.com/articles/-/3375578?page=1

こういった開発途上国で廃棄されている衣類の中には、リサイクルボックスなどで回収された衣類も含まれている事が最近報道され、リサイクルされると思い寄付した服が環境破壊につながるという、消費者側としては何を信じれば良いのか疑心暗鬼になってしまう事例も発生しています。このように、人権侵害を含む安価な労働力によって安い製品を大量に短いサイクルで販売し、そのためCO2排出量が高く、廃棄にも大きな問題があり環境破壊を引き起こしているため、衣類に関してSDGsアクションが語られる事が多くなっているのです。

こういった衣類の問題を解消するためには、

  • 新しい衣類を次々と買わない
  • 流行を追いすぎない
  • 低品質の1シーズンしか着れないような衣類を買わない
  • あまりに低価格な衣類を買わない

といった行動をとる事が大切です。言い換えると、「高品質の衣類を必要な量だけ保有し、数シーズンは着る」事が大事です。

服を長く着る事で
SDGs実践をアピールできるポイント

短いサイクルで衣類を購入・廃棄(一部リサイクルを含む)する事は、地球温暖化を始めとした環境破壊の進行や人権侵害に苦しむ人を増やす結果になる事を認識し、

必要な量だけの高品質な衣類を保有し長く着続ける事で、これらの問題の改善に貢献する事ができます。

ナイロンタオルをやめよう

ナイロンタオルとはお風呂で使ういわゆるゴシゴシタオルの事です。

ナイロンタオルはキッチンスポンジや歯ブラシと同じく石油でから作られていますので、生産時にCO2を排出します。使用時には微量ですが削れ、マイクロプラスチックを発生させ下水から海に流しています。また、廃棄した場合もほとんどは焼却処理されますのでCO2が発生してしまいます。

更にナイロンタオルは肌にも良くありません。ナイロンは肌に比べると固い素材なのでこすると肌を気付つけてしまいます。場合によっては皮膚トラブルを起こしてしまいます。はっきり申し上げまして使うメリットはありません。これは、プラスチックやナイロンでできたボディーブラシなども同様です。

ナイロンタオルに変えて麻や綿でできたボディータオルを使うと、これらの問題は一気に解消します。私は数年前から無印良品の麻のボディータオルを使用していますが、泡立ちが悪いとか寿命が短いなどということは無く、デメリットを感じた事はありません。是非皆さんもこの機会にナイロンタオルからの変更を考えてみてください。

無印良品の「綿パイルボディタオル」
100%天然素材の無印良品「綿パイルボディタオル」
引用元:https://www.muji.com/jp/ja/store/cmdty/detail/4549337751040

ナイロンタオルの使用を止める事で
SDGs実践をアピールできるポイント

ナイロンタオルは生産・廃棄時にCO2を発生させ、使用時にはマイクロプラスチックを環境へ流出させます。肌トラブルの原因にもなるため使用メリットはほとんどありません。

天然素材でできたボディータオルやブラシに変更すると、CO2排出量の削減につながり、環境に配慮した商品選択となります。また、肌へのダメージも軽減する事ができます。

サスティナブル・ラベルで商品を選ぶ

サステナブル・ラベルとは、持続可能な原材料調達や環境・社会的配慮を行っている商品に付与される国際承認ラベルです。認証は審査員が現地を訪問し、生産者・事業者が各認証ラベルの基準に合致しているかを第三者がチェックし行われます。

日本でサスティナブル・ラベルの普及活動を行っている、日本サスティナブル・ラベル協会では現在9種類のラベルを紹介しており、いずれのラベルも原材料の調達から廃棄・リサイクルまでがトレース可能な商品にのみ付与され、環境や人権に配慮した生産方法がなされている事が認められています。

サスティナブル・ラベルの商品は気にしないと見過ごしがちですが、スーパーなどでも普通に売られています。小麦粉やコーヒーやティー、牛乳、調味料、洗剤など様々なジャンルで認証商品がありますので、購入の際にはラベルの有無を確認してみてください。nippnの小麦粉や味の素の調味料、UCCのレギュラーコーヒー、クリッパーのティー、近藤牛乳、サラヤのヤシの実洗剤などにはラベルが付いています。

サスティナブル・ラベル
サスティナブル・ラベル
引用元:https://jsl.life/
サラヤヤシノミ洗剤
サラヤのヤシノミ洗剤の「持続可能なパーム油のための円卓会議」のサスティナブル・ラベル

サスティナブル・ラベル商品の選択で
SDGs実践をアピールできるポイント

サスティナブル・ラベルは、第三者が原材料調達から廃棄・リサイクルまでチェックする厳格な仕組みで運用されており、環境や人権に配慮した商品です。

サスティナブル・ラベル商品を選ぶ事は、環境破壊や人権侵害の抑制につながり、私たちの未来をより良いものにする行動の一つという事ができます。

まとめ

いかがでしたでしょうか?SDGs実践のポイントは日頃誰もが何気なく使っている生活用品や食品、衣類など身の回りにたくさんあります。このブログを通じて身近なSDGsを実践したいと考えていらっしゃる方のお力になれれば、こんなうれしい事はありません。是非、身近なところから無理のない範囲で、あなたのSDGsを始めてください。

最後までお読みいただきありがとうございました。

参考サイト

Caretaker

 
管理人の顔のイラスト SDGs検定合格者証明ロゴ

 Takahiro
 Fujii

気候変動や海洋プラスチック問題に危機感を感じSDGsを知りました。

この度晴れてSDGs検定に合格できたので、このサイトを立ち上げる事といたしました。本業はシステムエンジニアです。

SDGsの内容や個人で取り組めるSDGSについて幅広くお伝えしていきたいと思っています。

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