エコバックを使う事はSDGs達成に貢献できる?該当する目標と一歩進んだ取り組み方法をご紹介します。

エコバックの使用で貢献できるSDGs目標

2020年7月から始まったレジ袋有料化によって、日本でも一気にエコバッグへの注目が高まりました。令和2年11月の環境省の調査では、93.7%の人がエコバッグを使っています。

エコバックの使用は、製品ライフサイクルの適正化や廃棄物の発生防止を目指す目標12「つくる責任・つかう責任」や気候変動への緊急対策を講じるとする目標13「気候変動に具体的な対策を」、海洋資源の保護と持続可能な利用を目指す目標14「海の豊かさを守ろう」に貢献する事ができます。

エコバック使用のCO2削減効果とマイクロプラスチック削減効果

しかしながら、CO2等の温室効果ガス削減という面において、エコバッグはレジ袋よりしっかりとした作りになっている為、製造工程や輸送で排出されるCO2が多いという側面があります。イギリスの環境庁の調査ではエコバッグを131回使用しなければ、レジ袋より地球温暖化に対する負荷が大きくなると発表されています。今お持ちのエコバッグを使い続ける事が最も大切です。

一方、プラスチックミの問題に関してはエコバッグを使用する事で削減の効果が期待できます。日本人の1人当たりプラスチックゴミ年間排出量は32kgで世界第2位(2018年 国連環境計画)です。また、レジ袋、ペットボトルなどはポイ捨てされる割合が高く、マイクロプラスチックとなってしまう可能性が高いプラスチックです。レジ袋のプラスチックゴミの占める割合は約2%(総務省「レジ袋有料化について」より)と多くはありませんが、それでもゼロにできれば単純計算で一人あたり年間約640gのプラスチックゴミを削減できます。日本全体では年間数千万トンの削減ができる計算になります。

一人ひとりの環境への意識を高め、社会全体でプラスチックの環境に与える影響を考える契機として、エコバッグ運動をとらえる事も出来ます。

今やエコバックはありとあらゆるメーカーから発売されており、その製造工程も様々です。現在お使いのエコバックが使えなくなってしまった時は、多くの人々がリサイクル素材などで作られた環境に配慮したエコバックを使う事で更にSDGsを推進していく事ができます。

リサイクル素材やオーガニック素材で作られたエコバック

01サスティナバッグ
(SUSTAINABUG)

100%海洋プラスチックゴミから作られた「コスメキッチン」の「サスティナバッグ」
引用元:https://www.cosmekitchen-webstore.jp/

海洋プラスチックごみの量は年間少なくとも800万トン。2050年には魚の総量を上回ると言われています(2016年ダボス会議)。海洋プラスチックの増加は、目に見えない程小さくなったプラスチックが魚を通して人間も摂取してしまう問題や、比較的大きなプラスチックを魚が食べてしまう事によって満腹感を感じてしまいエサを食べる量が減り、魚の成長が阻害される、など多岐にわたるの問題を孕んでいます。

コスメキッチンが開発した、『サスティナバッグ』は100%海洋プラスチックゴミのリサイクルによって作られたエコバッグ。このバッグを使う人が増えれば増える程、海洋プラスチックも減っていきます。

コスメキッチン販売サイト

02R-Cottonトート
(R-Cotton Tote)

オーガニックコットンで作られたGRS認証の「マイケルリンネル」の「R-Cottonトート」
引用元:https://michaellinnell.jp/

こちらは、マイケルリンネルのオーガニックコットンで作られたGRS認証トートバック。丸めてコンパクトに持ち運びもできます。

オーガニックコットン製品とは、製造の全行程においてオーガニック原料のトレーサビリティーと含有率が基準値以上に確保され、化学薬品の使用を最小限に抑え、更に近年ウイグル問題などで取り上げられている、強制労働や児童労働など非人道的な労働環境で作られていない製品の事を言います。またGRS(グローバル・リサイクル・スタンダード)とは、製品サプライチェーン全体(製造過程だけでなく輸送や販売も)において、リサイクル素材含有率が環境に配慮しており社会的責任を果たしている事を、アメリカの第三者機関「テキスタイルエクスチェンジ」によって証明された製品を言います。

オーガニックかつGRS取得のこのエゴバッグは、持続可能な社会を目指すという意味においては、究極のエコバッグと言えるかもしれません。

R-Cottonトート販売サイト(楽天)

03TNFオーガニックコットントート
(TNF Organic Cotton Tote)

オーガニックコットンで作られた「ノース・フェイス」の「TNFオーガニックコットントート」
引用元:https://www.goldwin.co.jp/tnf/

ザ・ノース・フェイスは設立当初(1968年)から自然保護の大切さを世界に広める事を方針の1つに掲げ、SDGs発表後はいち早く、目標12「つくる責任つかう責任」、目標13「気候変動に具体的な対策を」、目標14「海の豊かさを守ろう」、目標15「陸の豊かさも守ろう」の達成に寄与すべく活動を行っています。

TNFオーガニックコットントートは、その名の通りオーガニックコットンを使用し環境に配慮したエコバッグとなっています。

また、ザ・ノース・フェイスは自社製品をより長く使ってもらう事で、装備品の消費を減らし環境保護に貢献すると言った考え方をもっており、通常の使い方で破損した製品は、最良の方法を検討し基準価格でリペアを行ってくれます。生地や構造上の欠陥があった場合は無料です。まさに、サスティナブルな企業姿勢と言えるでしょう。

TNFオーガニックコットントート販売サイト(楽天)

レジ袋のリユースグッズ

04ecoron リユースシリコンケース
(ecoron Reuse Silicone case)

SDGs事業認定業者「パイン・クリエイト」の「ecoronリユースシリコンケース」
引用元:http://www.pinecreate.jp/

最後にレジ袋のリユースグッズをご紹介します。レジ袋1枚当たりの環境負荷はエコバッグに比べてかなり低いですから、リユースする事はSDGsを促進する行動となります。しかし、万が一落としてしまったらポイ捨てと同じ事になってしまいますし、ガサガサと音が鳴るレジ袋をカバンに入れておきたくない人も多いのではないでしょうか。

そんな方にお勧めなのが、パイン・クリエイト社から発売されている『ecoronリユースシリコンケース』です。直径6cmととってもコンパクトでリュックやカバンなどに付けてアクセサリーのように利用できます。見た目はコンパクトですが、容量は大きくLサイズのレジ袋(幅260mm×マチ130mm×縦480mm)も収納できます。

メーカーのパイン・クリエイト社は日本SDGs協会からSDGs事業認定を受けており、製造・管理・販売プロセスにおける環境負荷低減を目指す事や、ジェンダー平等及び性別、年齢、障害、人種、民族、出自、宗教、その他のいかなる状況に関わりなく、生産的で人間らしい働きがいのある雇用を促進する事を目指しています。

ecronリユースシリコンケース販売サイト(楽天)

当サイトは新規投稿プッシュ通知システム「Push7」をご利用いただけます。新着投稿通知を受け取られる方は下記のボタンをクリックしてください。(初めて「Pushu7」をご利用の方はこちらの「Push7利用方法」をご覧ください。)

Caretaker

 
管理人の顔のイラスト SDGs検定合格者証明ロゴ

 Takahiro
 Fujii

気候変動や海洋プラスチック問題に危機感を感じSDGsを知りました。

この度晴れてSDGs検定に合格できたので、このサイトを立ち上げる事といたしました。本業はシステムエンジニアです。

SDGsの内容や個人で取り組めるSDGSについて幅広くお伝えしていきたいと思っています。

//サムネイルを取得 //ここから構造化データの記述