SDGsなふるさと納税5回目は、野菜編をお送りします。
SDGsと野菜を考えた場合、規格外野菜を抜きには語る事はできません。野菜もお店に並べば商品。形や色などの見た目が重視されます。
少し傷がついたり、形が変形していたりすると同じ味のはずなのに廃棄されてしまう運命にあります。味は最高でも規格外となった野菜がふるさと納税にもたくさんあります。そんな野菜たちを紹介していきます。
目次
野菜の廃棄量
農林水産省の作物統計調査によると、2019年の全国の野菜の生産量は約1,300万トン。うち出荷量は1,160万トンとなっており、約180万トンの差があります。この180万トンはいわゆる規格外野菜として出荷されず、一部は農家ご自身で消費されていますがほとんどは廃棄されている野菜と言われています。
野菜の規格は都道府県や農協によって細かく決められており、主に大きさ・重さ・色・形・傷の有り無しによってきめられています。スーパーに並んでいるニンジンやキャベツがどれも大体同じ大きさ・形なのもこの企画があるためです。
なぜ規格外野菜が生まれるのか
なぜこのように細かく規格が決められているかと言いますと、単純に売れないためです。誰でも傷がついていたり色が悪い野菜は買いたくありません。それは「保存が悪く味がよくいのではないか」とか「すぐに腐ってしまうのではないか」などと直感的に思うためです。ある意味人間の本能のような部分が反応するのだと思います。
しかし、既に世界の至る所で飢餓が発生し、地球の人口の爆発的な増加によって食料危機が現実のものとなりつつある現代では、本能のままに食料を選別していては危険です。味が同じなら形や色がどうであれ調理してしまえば同じ。食べた方が人類の為にも環境の為にも良い事は明確です。
「味は同じで形が悪いだけ」の規格外野菜を選択する事は、誰でもできるSDGsの代表的な例と言えるでしょう
各ふるさと納税サイトの特徴について
この調査では、返礼品掲載件数上位4サイトの楽天ふるさと納税・ふるさとチョイス・さとふる・ふるなびに掲載の返礼品の内SDGsを銘打つ返礼品に対して、その自治体や生産者の取組み内容を確認しSDGsを推進していると認められる返礼品を選定しています。
なお、ふるさと納税の対象となる総自治体数は1788となりこの4サイトの取扱い自治体合計は延べ4045自治体となりますので、すべてカバーされている事となります。(ふるさとチョイスは全自治体をカバーしている事をサイト上で明言しています)
これからご紹介する4サイトにはポイント還元率などでそれぞれ特徴があります。
サイト名 | 自治体数 | SDGs返礼品数 | ポイント還元率 | レビュー |
ふるさとチョイス | 1788 | 227 | なし | コメント式 |
楽天ふるさと納税 | 1308 | 1560 | 最大30.5% | 5スター+コメント式 |
さとふる | 990 | 101 | なし | 5スター+コメント式 |
ふるなび | 679 | 245 | 1% | 5スター+コメント式 |
ふるさとチョイスは全自治体をカバーしていますが、SDGsを銘打った返礼品は楽天ふるさと納税が最も多く他のサイトとはかなり差が出ています。また、楽天ふるさと納税とふるなびはそれぞれ寄付金額に応じて楽天ポイントやふるなびコインといったポイント付与があります。ふるなびコインはPayPayやアマゾンギフト券へ交換が可能となっています。また、返礼品の選択時に参考にしたいレビュー機能はどのサイトにもありますが、ふるさとチョイスのみが星の表示がないコメントのみの方式となっています。
楽天ふるさと納税は最大30.5%のポイント還元率で非常にお得ですが、楽天カードプレミアムで支払う事や楽天銀行口座よりの引き落としなど15件以上の要件を満たした上、買い回りキャンペーンなどが適用された場合のポイント数ですので、満額ポイントを得るのはかなり困難です。何も条件を満たしてない場合は1%ですので条件に該当しない方はご注意ください。
当ブログではブログをお読みいただいた方に返礼品に満足いただきたいという思いも持っています。できるだけそうなっていただくために、特別な場合を除き複数件の評価がありなおかつ楽天ふるさと納税で星4.5以上の返礼品のみご紹介してまいります。なお、複数のサイトで取扱いのある返礼品はすべてリンクをご紹介させていただく方針です。それぞれのサイトの特徴をご確認の上使用するサイトをお選びいただければと思います。
SDGsなふるさと納税【野菜編】
【鹿児島県姶良市】《訳あり》鹿児島県産 薩摩のはるか姫(紅はるか)7kg 寄付額10,000円

SDGsポイント:フードロス削減
最初にご紹介するのは、鹿児島県姶良市の薩摩の紅はるか7kgです。
さつまいもの本場鹿児島からの紅はるかの出品です。これだけで凄く美味しそうですが「はるか姫」という名称は紅はるかの中でも甘味を追求したブランドいもとなっていて、紅はるかの中でも更に甘味が強いブランドとなっています。糖度は50度以上と言いますからあの安納芋より高くジャムや水ようかんと同じくらいの甘さです。
形やサイズが規格外なだけですから、味には全く問題ありません。寄付者の方の評判も非常によく楽天ふるさと納税では24件の投稿で4.67の評価が付いています。「美味しいし、買ってよかったです!」「甘くておいしい!」などのコメントが並んでいます。
【高知県佐川町】ましまファーム ミニトマト フルーツトマト 約1.2kg 寄付額6,000円

SDGsポイント:
次にご紹介するのは、高知県佐川町のましまファーム ミニトマト フルーツトマト 約1.2kgです。
こちらのましまファームさんでは、糖度8以上のフルーツトマトを栽培されていますが、どうしてもいくらかは糖度に幅が出てしまします。また、傷やサイズの不揃いも他の野菜と同様に一定量発生してしまいます。そんなフルーツトマトとし出荷はできないけれど、通常のトマトに比べると糖度が高く傷やサイズが規格外なだけのトマトの廃棄を減らそうとして出品されているふるさと納税です。
ミニトマトなのでそのままでも食べやすいですし、パスタなどに使ってもとっても美味しいそうです。
楽天ふるさと納税では4件の投稿で4.75の高評価が付いています。「一番お気に入りのふるさと納税」「数個で500円ぐらいするフルーツトマトに引けを取らない」など絶賛の言葉が並んでいます。
【鹿児島県志布志市】【数量限定・訳あり】志布志湾ほうれん草 1kg 寄付額5,000円

SDGsポイント:フードロス削減
最後にご紹介するのは、生でも食べられるほうれん草です。
こちらの志布志湾ほうれん草はできるだけ農薬を使わない成育方法で作られており、生でも食べられるほどえぐみが少ないのが特徴です。農薬の量が少ないという事は当然体にもいいですし、土壌にも負荷を与えません。農薬を使わないために収穫後は畑を蒸気で滅菌されているそうです。かなり手間がかかると思いますが、安心なものを届けたいという生産者さんの決意が感じられます。
訳ありのふるさと納税では、サイズがそろわない状態で混合して出荷されるとのことですが味には全く問題ありません。
楽天ふるさと納税ではレビューは3件となっていますが、全員が星5をつけていらっしゃいます。なんと、投稿者は全員がリピーターの方です。それほど通常のほうれん草とは違う味なのでしょう。「今回も生食でいただきました」「野菜が苦手な子供がおかわりする」などの声が上がっています。
楽天ふるさと納税 【数量限定・訳あり】志布志湾ほうれん草 1kg
まとめ
今回は、野菜のふるさと納税を見てきました。野菜は生産時のロスが多い食材です。日本の野菜の年間廃棄量(180万トン)は2019年の国連の食糧支援量(420万トン)の約43%にあたり、大量の野菜を無駄にしています。
SDGsの達成方法には、今の生活を犠牲にするか革新的な技術の到来を待たなければ一般的には取組みにくい内容もあります。しかし、規格外野菜のように食料調達の目的である「食べる」という行為において何も我慢する必要もなく、経済的にも負担にならない(むしろ安い)取組みに対しては積極的に行っていく事が未来を変えていく為には必要不可欠です。
「新しい選択だけど、大きな苦痛は伴わない」行動をどれだけの人が行うかによって、未来は変わっていくのだと思います。
今回も、最後までお読みいただき誠にありがとうございました。次回は少し迷ってまして、SDGsなふるさと納税「フルーツ編」かCOP26についてのどちらかをお送りする予定です。
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参考サイト
作況調査(野菜):農林水産省
https://www.maff.go.jp/j/tokei/kouhyou/sakumotu/sakkyou_yasai/ (参照 2021-11-06)
楽天ふるさと納税
https://event.rakuten.co.jp/furusato/?l-id=furusato_pc_top_headmenu_top (参照 2021-11-06)
ふるさとチョイス
https://www.furusato-tax.jp/?header (参照 2021-11-06)